脇坂工務店

ほっこり和む憩いの離れ家新築｜E邸｜札幌市｜2009年施工

　カフェを開くことが30年来の夢だったＥさん。緑豊かな大倉山の麓に土地を見つけ、カフェづくりに着手。以前からリプランを見ては、どんなカフェにしようかと夢を膨らませていた。そしてそんなときに目に留まったのが、脇坂工務店だった。
　「木をたくさん使った、和風モダンな感覚がとても気に入ったんです」とＥさん。物件もいくつか見学し、「脇坂さんなら大丈夫」と確信してお願いすることに。
　「昔の日本家屋の良さを残した離れ家のようなカフェ」がコンセプト。落ち着きあるダークブラウンの針葉樹合板と、ワラ入りの珪藻土の風合いが、モダンななかに古き良き日本家屋の雰囲気を醸し出す、くつろぎの空間が完成した。
　「ずいぶんわがままを言いましたが、脇坂さんだからこそ、ここまでしていただけたんだと思います。大工さんも手間ひまかけて作ってくれたおかげで、想像以上の出来上がりです」とＥさんの顔もほころぶ。
　入り口を入って出迎えてくれるのは、昔懐かしいだるまストーブ。踏み板が広く、段差の低いゆったりとした階段に、山々を望むピクチャーウインドウ。自然素材をふんだんに使った室内の心地よさは格別だ。ここは、Ｅさんが目指した、まさに「離れ家」なのである。

住宅雑誌Replan vol.84掲載記事