新築実例集
「健康」をカタチにした住まい新築|N邸|江別市|2007年竣工
シックハウス症候群に悩んでいたNさんは、体に優しい家具づくりをする知人を介して建築家の奥村晃司さんを知った。「今度は失敗したくない」というNさんの切々たる気持ちと「“健康”を優先順位のトップに」という奥村さんの意見が合致し、家づくり構想がスタート。密に話し合いを進め、プランを具現化する上で重要な役割を持つ施工会社は、奥村さんが日頃から信頼を寄せるパートナー、脇坂工務店にお願いすることにした。
今回の設計について奥村さんは「素材の選択は当たり前。それよりもポイントは換気。パッシブ換気に機械換気をプラスし、家の中が淀まない空気の流れにこだわった設計をしました」と話す。
通気の方法も単純ではなかったため、面倒な施工が多く、技術的にハードルが高かったというが、「その点、脇坂さんなら大丈夫」と太鼓判を押す。
その甲斐あって、室内の空気は実に爽やかで、質の違いを感じさせる。
Nさんも「静かに静かに新しい空気が家の中に取り入れられている感覚を覚えます。しかも、壁の小窓、ガラリの窓などデザインの楽しさと空気の流れが両立しているのが見事」と表情を和ませる。
食の面でも厳選したものだけを口にし、住環境を含めトータルに安心・安全なライフスタイルを貫くNさんご家族。その想いがしっかり受け止められた住まいで、心身共に快い日々を送っているという。
設計者からの一言奥村晃司
シックハウスで苦しまれたご家族のため、配水管の接着剤に至るまで建築に使うあらゆるもののサンプルを提出し、承認をいただき、換気計画にも細心の注意を払って、空気の淀みのない空間をめざしました。電磁波を極力避けるため電気の配線経路にも気を遣っています。
脇坂工務店は期待どおり、細かな要望にも迅速に応え施工してくれました。
SLOW HOUSE
奥村晃司建築計画室
小樽市桂岡町4-28:TEL/FAX 0134-62-0719
http://www.ne.jp/asahi/slowhouse/7/
住宅雑誌Replan vol.81掲載記事