木山 裕策さんの語る 音楽室の魅力とは
- アーティスト 木山 裕策さん
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1968年10月3日生まれ。大阪府出身
大阪外国語大学イスパニア語学科卒業(現在は大阪大学と統合)
東京都在住(子供4人と妻の6人家族)
2005年に甲状腺ガンの手術を行った際、医師から「手術後に声が出なくなる危険がある」と告げられ、長年の夢だった歌手へ挑戦を決意する。
2007年、日本テレビ系オーディション番組『歌スタ!!』に出演し、音楽プロデューサー多胡邦夫氏と出会う。一度は不合格になったものの、「子どもたちに最後まであきらめない姿を見せたい」と異例の再挑戦を経て、2008年2月6日に家族をテーマにした楽曲「home」でメジャーデビュー。同年『第59回NHK紅白歌合戦』に初出場を果たす。
その後も4人の子どもを育てながら、会社員と歌手の二足のわらじの生活を続けるが2019年12月から歌手活動に専念。2020年1月にキングレコードに移籍し、3枚のアルバムをリリース。現在は歌手活動と講演活動を中心とした生活を送っている。
「思いっきり大きな声で練習できる部屋があったらなあ・・・」
24才の時に上京しアパート暮らしをしていた僕は、歌の練習をする時は必ずシャッターを閉めて、部屋の隅っこの方に隠れるようにして歌っていました。現在は郊外の一軒家に家族と住んでおりますが、それでも歌の練習をする時は近所の方のことがとても気になります。
一度、防音設備が完璧な友人の自宅スタジオに呼んでもらい、歌ったみたことがあるのですが、正直なところあまり心地よい空間ではありませんでした。吸音材によって声は全く外に漏れないのですが、多少の残響時間がないと音楽って美しく響かないんですよね。なんか宇宙空間で叫んでる感じ(行ったことないけど・・・笑)
今回、脇坂工務店さんの音楽室を訪れ、実際に声を出して感じたのは「音は吸われているのに適度な残響感がある!」という思い。「音が漏れない」だけではなく、「気持ちよく練習ができる」ことにも重点をおいて施工されているんだなあと感心しました。機能面だけではなく、光の差し込む小窓や、木のぬくもりが感じられる空間デザインにもセンスを感じます。本当にこんな部屋が欲しい!
ここ数年のコロナ禍の影響で、おうち時間が増えて本格的に音楽を始められた方も多いと思います。この部屋のように快適に音楽を楽しめる空間が増えてくれば、みんなもっと優しい気持ちになれるのではないでしょうか。僕は北海道が大好きなので、コロナが落ち着いたらまたライブをやりに戻ってきますね。その際には、またこのステキな音楽室で音を奏でたいと思います。